ドラマ『俺のスカートどこ行った?』
タイトルなんか釣りっぽいし、
主演ジャニーズで固めてるし、
乃木坂のまいやん出てるし、
見る前までは正直、あまり中身のない学園ドラマだと思っていました。
でも、見てびっくり。
深いメッセージをコメディータッチでふわっと届けてくれるドラマでした。
このドラマから感じた事を書き留めておきます。
見逃した方は、
日テレTADAで先週分を無料で見る事ができ、
Huluに登録すれば全話見られるそうです(^^)
ドラマについて
物語は、よくある普通の高校に、
女装をしたおじさん(原田のぶお(古田新太))が先生としてやってくる所から始まります。
反発する生徒達と、困惑する教師達。
しかし、原田先生の魅力にかかれば、彼らは瞬く間に救われていくのです。
魅力①奇抜性
原田先生を呼んだのは、校長先生です。
始業式でダイバーシティーを謳い、口先だけかと思いきや、ちゃんと行動に移しています。
反発から問題が起こるのも承知で、行動を取った校長にまずは拍手です(°▽°)
第1話では、さっそく生徒達に、
自分の常識が必ずしも世界の常識ではない
という事を伝えます。
特にLGBTについては、経験と知識を持って教えてくれるので、
分かりやすいし、インパクトも大きいです。
私がなるほどなぁと思ったのは、
若林優馬(長尾謙杜)という生徒が、
いじめられ、自分を出せなくなり、屋上から飛び降りようとするシーン。
多分この時、若林もどうしたら良いのか分からなくなって、
困惑している状態なのだと思います。
そんな人に、どう声をかければいいのか。
普通だったら慎重に言葉を選んで、
腫れ物を扱うように説き伏せようとするかなと思います。
でも、原田先生は奇抜で大胆で面白い。
むしろ飛び降りるようにそそのかすのです。
そして最後には、ちゃんと生徒の事を助け、心を開かせることに成功します。
魅力②コメディー性
このドラマの面白さは、何気ない日常のシーンだけでなく、
どんなに真面目な場面でも、フッと笑える面白い言葉を織り交ぜてくるところです。
そして、先生達や原田先生の家族など、
生徒の周りにはユーモア溢れるキャラクターが沢山います。
キャスティングのセンスも良いんですよね。
撮影中とか楽しそうだなぁと思いながら見ています(笑)
魅力③素直さ
原田先生は、思った事を素直に伝えます。
例えば、第5話で若林が女の子とデートをする時。
事前に若林が女の子に利用されている事を知ってしまった原田先生は、
デート前にその事実を若林に伝えます。
デート前にそんな事を言われたら、テンション下がるし、行く気無くなりますよね。
ですが、知らずにデートをするのはアンフェアだと思います。
本人のためを思うからこそ、
耳の痛いことも素直に告げる。
ちなみに原田先生は、
その場に第三者がいた場合は、ちゃんと黙っておいて、
後で二人になった時にそっと告げる優しさも持ち合わせています。
この後デートの冒頭で若林は事実を女の子の口から聞き、
傷ついたまま帰ろうとします。
見兼ねた原田先生は、二人の前に現れますが、
女の子に説教をする、などといった野暮な事はしません。
代わりに、若林に今思っている事を伝えるように言うのです。
そして、女の子には人生のアドバイスを告げます。
これも粋な振る舞いだなと思いました。
まとめ
現実ではあり得ないからドラマになっているような話ですが、
現実もこんな風に堅くならずに皆んなが本音を出しつつ生活できれば、
もっと自由に楽しく生きられるのではないかと感じました。
みんなが自由に自分を表現して生きられる時代が来れば良いな。
というのが私のこのドラマの感想です。
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