はじめに:毎日“鬼リピ”している「ライラック」
私は、Mrs. GREEN APPLE の「ライラック」という曲が大好きで、毎日リピートしています。
ただ、ネット上の歌詞解釈と私の感じ方は少しズレがあって、それを自分なりに言語化したくなりました。
この曲に救われる人が増えたらいいな。
そんな思いを込めて、以下では私の“歌詞解釈”をフレーズごとに紹介します。

歌詞解説
紫色の文字が歌詞、黒文字が私の解釈です。
過ぎてゆくんだ今日も
:何気ない毎日がどんどん過ぎてしまう
この寿命の通りに 限りある数字が減るように
:これから先の生きられる時間は減るけど
美しい数字が増えるように
:懸命に生きてきた美しい時間は増えている
思い出の宝庫
:今までの人生で思い出を沢山作ってきた
古いものは棚の奥に
:昔の思い出は忘れてしまうくらい記憶の奥底に
埃を被っているのに
:古いので忘れてあまり思い出さないけど
誇りが光って見えるように
:その思い出には誇りがあって光っている
されど By my side 不安 喝采 連帯
:私の青春の環境は、将来の不安・同世代の活躍・学校での共同生活に縛られている
濁ったりの安全地帯
:安全だけど、問題も多い生活
グワングワンになる 朝方の倦怠感 三番ホーム 準急電車
:朝早くてだるいのに、学校に行くために無理して準急に乗らなければいけない
⭐︎10代の学生生活は一歩ずつしか物事が進まない
青に似たすっぱい春とライラック
:青春の思い出は酸っぱい
君を待つよ ここでね
:大人になった自分が、昔の自分の成長を見守っているよ
痛みだす人生単位の傷も愛おしく思いたい
:ふと思い出すような昔のやらかし、後悔もあるけど、そういうことも愛おしく思いたい
探す宛ても無いのに
:人生で何をすればいいかなんて誰も教えてくれないけど
忘れてしまう僕らは
:何をするべきなのか、何がしたいのかも、ついつい忘れて過ごす日々だけど
何を経て 何を得て 大人になってゆくんだろう
:何を経験して、何を得て成長していくのかは人それぞれ
一回だけのチャンスを見送ってしまう事が無いように
:チャンスは何回もあるとは限らないから、来た時に掴むのが大事
いつでも踵を浮かしていたい だけども難しいように
:いつでも掴めるように準備しておきたいけど、それも難しいことだったりする
主人公の候補くらいに自分を思っていたのに
:10代の時の自分は、なんでもできるし、世界は自分を中心に回っているくらいの勢いだった
名前も無い役のようなスピンオフも作れないよな
:でも大人になった今は、自分は主人公どころかモブキャラくらいに思う
たかがBy my side くだらない愛を歌う際嘘つきにはなりたくない
:大人になった今の私の環境では、くだらない愛だとしても嘘をついては歌いたくない
ワサワサする胸 朝方の疎ましさ ズラして乗る 急行電車
:緊張する日々、朝は辛いけど、みんなと時間をズラして急行に乗れる
⭐︎大人になると自由が増え、凄い速さで変化もする
影が痛い
:自分が痛く見える
価値なんか無い
:自分の価値がわからない
僕だけが独りのような 夜が嫌い
:孤独を感じる夜が嫌だ
君が嫌い
:寂しくさせる君が嫌だ
優しくなれない僕です
:周りのせいにして周りを傷つける自分がいる
光が痛い
:輝いている世界・人が眩しい
希望なんか嫌い
:期待させて落とす希望は辛い
僕だけ置いてけぼりのような
:自分だけ蚊帳の外に感じる
夜が嫌い 一人が怖い 我儘が拗れた美徳
:自分の世界に入って自分を肯定する
不完全な思いも 如何せん大事にしたくて 不安だらけの日々でも 愛してみる
:完璧でないことも大事にしたいし、不安な日々も愛おしく感じていきたい
感じた事のないクソみたいな敗北感もどれもこれもが僕をつき動かしてる
:敗北感も、それ以外の感情も、全てが自分の原動力になっている
鼓動が揺らすこの大地とハイタッチ 全て懸けた あの夏も色褪せはしない 忘れられないな 今日を生きる為に
:今を生きるために、あの時の青春の思い出はかけがえのないもの
探す宛ても無いのに失くしてしまう僕らは 何のために 誰のために 傷を増やしてゆくんだろう
:生きる意味が分からないながら、失うものもある中、傷が増えていく自分たち
雨が降るその後に 緑が育つように 意味のない事は無いと 信じて 進もうか
答えがない事ばかり だからこそ愛そうとも
あの頃の青を 覚えていようぜ 苦味が重なっても 光ってる
:青春を覚えておこう。どんな日々だったとしても、大人になった今から見ればすべて大切。
割に合わない疵も 認めてあげようぜ 僕は僕自身を 愛してる
:腑に落ちないこと、受け入れたく無いことも、愛すべき自分を作ったこととして認めてあげよう。
愛せてる。
:こんな自分でもちゃんと自分を愛せてるよ。
(Lycs by:大森元貴)
🎯 総括:私の感じたメッセージ
この曲は、大人になった自分が、10代の学生だった時の青春や、その時の葛藤の日々を思い出しながら、大人になった今の環境と比べて思うことを綴っているように思います。
あの頃の日々がどんなであれ、今の自分を作っている。だから今も昔も完璧じゃ無いけど、それも含めて愛していけてるよ。
今青春を謳歌している人も、していない人も、老いも若きも、みんな大丈夫だよ、全てまとめて自分を愛してあげてね。
というメッセージが込められているように感じました。
ちなみに、ここの部分は一番私が好きな歌詞なのですが、
これ以上の言語化は無理だなと思ったので、このまま残しておきました。
雨が降るその後に 緑が育つように 意味のない事は無いと 信じて 進もうか
答えがない事ばかり だからこそ愛そうとも