春はストライキの季節。
私は先日、会社に入って初めて本気で「ストライキをしたい」と感じました(´Д` )
この経験から得られた事を書き留めておきます。
ストライキをしたくなった経緯
ストライキをしたくなった理由は簡単。
社内評価制度が変わり、減給が決まったからです。
お給料が下がるのはもちろん悲しいですが、
もっと悲しかったのは、社内評価制度における、一般職の扱いです。
私の会社では、総合職も一般職も
制度上での扱いは全く同じで、定時も同じ。転居を伴う異動もあります。
では総合職と一般職でこんなに扱いが違うのはなぜ・・・?
と思い、もやもやと悩んでいました。
総合職と一般職の違い
それまで私はずっと、総合職と一般職の違いは、仕事の難易度だと思っていました。
でも、仕事をしているうちに、
「総合職なのになんでこんな簡単なことが出来ないんだろう・・・」
とか、
「頭良くて仕事ができて、一般職じゃもったいない人だな・・・」
と思うことがありました。
では、一般職と総合職の違いは何か。
考えた末に導き出した結論は、責任の所在です。
私の会社では、一般職の仕事の最終チェックは総合職。
だから、一般職のミスでも、チェックを怠ったとして総合職の責任になります。
「そうか、私は守ってもらっているのか。」
そう思ったら、一般職と総合職の評価の差については少し納得ができました。
評価は能力ではなく、結果に伴う
また、ここでもう一つ大事な事に気が付きました。
それは、評価はその人のスキルではなく、アウトプットに対して行われるということです。
同じ能力の人が2人いたとしても、部署によって昇給の早さが異なります。
私はこれは、部署によって仕事内容が違うから、公平に評価ができないのだと思っていました。
だから、これは配属先の運次第だ。
と思っていました。
確かにそれも一理あると思うのですが、最近やっと、どこの部署にいても、人一倍のアウトプットをした人はちゃんと評価をしてもらえるという事に気が付きました。
つまり、「その人がどれくらいできる人なのか」ではなく、
「どのくらいしたか」が大切なのです。
これをはき違えていた私は、
「Aさんは部署にきたばかりだけど効率的に仕事ができる。
なのになぜ、ベテランだけど非効率なBさんより評価が低いのだろう?」
とか、
「Cさんは、まだDさんほど能力が高くないから、Dさんより下で当然だ。」
とかって思っていたわけです。
でも、Aさんのほうが能力は高くても、実際にBさんが出しているアウトプットが多ければ、Bさんが評価されるわけで、
Cさんの能力がDさんより劣っていたとしても、DさんよりCさんの方が多くアウトプットが出せていれば、Cさんの評価が上になるのです。
会社は生きるためのツール
また、評価は「どのくらいさぼらなかったか」ではなく「どのくらい結果を出したか」が重要なのだと知る機会がありました。
以前一緒に働いていたEさんは、
「自分はFさんより真面目に働いているのに、なぜFさんより評価が低いのか」
と憤慨していました。
私はEさんの気持ちに共感しました。
それは私も同じように会社のために、身を削って働いていたからです。
ルールを忠実に守り、経費削減に努め、自分よりも会社を優先していました。
でも、仮にEさんは真面目、Fさんは不真面目だったとしても、
私の目で見ても、結果を出しているのは明らかにFさんでした。
Fさんの方が専門知識が多く、その仕事に向いてたのに対し、Eさんは、真面目ながらも不器用・・・
会社にしてみれば、その人のプロセスは本人の申告がなければ分かりません。
でも、その人が出したアウトプットは、本人の申告に関わらず、その結果で伝わります。
どんなに頑張っても、頑張ったことを伝えなければ伝わらないし、
どんなに頑張ってなくても、結果が出せれば伝わるのです。
この事に気づいてから、Eさんみたいに自分を削って会社のために働くのはやめよう!と思い、
「会社はあくまで生きるためのお金を稼ぐツールだ」と思考を変えました。
もちろん会社で、今までにない経験をしたり、夢を見させてもらうこともあります。
でも、そうなったらWin-Winなだけで、自分が下手に出る必要はない。
だから、「いざとなったらすぐに転職しよう、ここは踏み台だ。」くらいの気持ちで働いていた方が、自分の身を守りながら、さっぱりした気持ちで働けます。
私は、これに気づいてから、上司との面談中に時計を気にするのをやめました。
面談の時間は、自分をアピールしたり、日ごろの思いを述べる、とても貴重な時間です。
以前の私は、その時間も惜しいほど、実務優先で仕事をしていたのですが、
それは身を犠牲にする行動。
自分をうまくアピールして、プロセスの頑張りとその結果を上司に伝えることが、自分を守るために大切なこと。
だから、面談では言いたい事がなくなるまで、時間を気にせず話します。
もし、時間が無くなってしまったら、後日機会を設けてもらう。
自分のプロセスと結果をアピールするための資料作成にも、心おきなく時間を使うようになりました。
会社は人の集まり
私の場合、評価制度の見直しで、一度はストライキを考えましたが、
①一般職と総合職の違いは責任の所在である
②評価は能力ではなく結果に対して行われている
③評価は自分のアウトプット次第であり、自分を犠牲に働く必要はない
という3つの事に気がつき、
「ストライキなんてしても無駄だ。自分を守って結果を出して見返してやろう」
と思うようになりました。
結局会社は人の集まりなので、
人のやることは曖昧で、完璧なルールや公正な評価は難しいと思います。
でも、会社は人だからこそ、成長するし、変化していく。
私は、今働いている会社を、「仕事内容」でも「お給料」でもなく、「人」で選びました。
自分が尊敬する人が多い会社で、そんな人たちが作った制度なのだから、悪いようにはできていないはず。
そして、制度を作っているのは一部の人たちで、一緒に働く仲間には罪はない。
そう思ったら、尊敬できる人の多い環境にいれることはありがたいし、まだまだこの会社で頑張ろうと思えています。
『期待しない』の正しい方法
今回なんでこんなに私が憤慨してしまったのか。
その原因は、「会社に対して期待をしていたから、裏切られた気分になったため」だと思います。
期待していいのは自分だけ。
そう思っているのに、ついつい期待をしてしまう・・・
でも、期待することってそんな悪いこと?
そう思って、「期待しない」について調べてみました。
そうして見つけたのが桜林さんのnoteです。
『誠実に対応して相手の様子を伺う』
これが「期待しない」の正しい方法です。
期待しないとは、最初からあきらめることじゃない。
自分以外のものは自分ではコントロールできない。
その人や物事それぞれの意思を尊重し、自分はあくまでそれに誠実な対応をする。
こちらが誠実なのに、向こうが不誠実だった場合、
憤慨するのは当たり前だし、相手のせいにしてもかまわない。
相手が自分の思った通りになると期待しない。
自分が決められるのは自分の行動だけだから…